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採用でも「AI活用」を本気で。全社テーマから始まったAI面接の導入

ソフトウェア品質向上を軸に、テストサービスを中心としてWeb・モバイルアプリ開発、セキュリティ診断など幅広い領域を手掛けるバルテスグループ。今期、同社は全社的なテーマとして「AI活用」を掲げ、各部門で業務へのAI導入を推進しています。

採用戦略部でも「限られたリソースで、採用のスピードと質をどう両立するか」が課題となる中、AI面接を“最初の一手”として導入。新卒・中途それぞれの採用課題に対し、どのように設計し、どんな成果につながったのかを伺いました。

導入の背景

新卒採用:スピード勝負の就活市場で生じていた「待機時間」

年々早期化する就職活動において、学生はより早く、スムーズな選考を求めていますが、物理的なリソース不足が壁となっていました。

T.H氏:「就職活動中の学生はより早く、よりスムーズな選考を求めている。けれど、限られたメンバーリソースの中だと、初回面接を1対1で回すにも、1日で対応できる人数や時間には制約があります。」

授業やアルバイトなど学生側の事情を考えると、日中帯の枠だけでは調整がつかず、結果として「お会いした企業から順番に進んでいく中で、本当は興味があったのに取りこぼしてしまう」リスクもありました。

中途採用:多忙な現場管理職との調整難航。人事の残業も常態化

一方、中途採用でも課題は深刻でした。一次面接から管理職が同席する面接が多かったのですが、多忙な管理職のスケジュール確保は至難の業でした。

N.M氏:「中途採用の候補者様は現職中の方が多いため、18時以降の面接が多くなります。そのため、人事も同席する中で対応時間が長くなることもあり、業務負荷が増える場面も出てきています。」

導入の決め手

決め手は「対話力」。深掘り機能が不安を払拭

導入検討で最大の論点になったのは、「人がやっていた面接をAIに任せたとき、十分な判断材料を集められるのか」という点でした。

この不安を解消したのが、PeopleXのAI面接の深掘り機能でした。

N.M氏:「候補者の回答に対して、AIが相槌を打ったり、内容を要約してさらに深掘りしたりできる点が決め手になりました。これなら対面に近い情報を引き出し、合否の判断ができると感じました。また、私たちの要望に対するPeopleX様の改善スピードが驚くほど速く、真剣に向き合ってくれている姿勢も信頼に繋がりました」

導入後の効果

新卒採用:面接実施から評価の工数を約1/4に。空いた時間を“母集団形成”へ再投資

新卒は一次面接にAI面接を活用。24時間いつでも受験できる仕組みは、忙しく流動的な学生生活の中でも柔軟に面接を受けることができ、日程調整の負担をなくし「受けたい」と思ってくれたその瞬間の気持ちを大切にすることで、機会損失を減らす狙いもありました。

加えて、社内的に大きかったのが工数削減です。

T.H氏:「面接対応と、その後の評価入力や整理にかけていた時間と比べて、1件あたりおよそ1/4まで工数短縮できました。」

創出した時間は、採用の“入口”である母集団形成と、内定者フォローなどの本質的な業務へ。

T.H氏:「AI面接導入後は、大学連携のイベント参加など、学生と直接会う機会を増やす施策に時間を割けました。意向が高い状態で選考につなげ、導入後、3ヶ月で採用目標をほぼ達成することが出来ました。学生さんからも『AIだったからこそ、緊張せずに自分らしく話せた』という声をいただき、新しい技術が心のハードルを下げてくれたことを嬉しく感じています」

中途採用:選考工数を1/3に凝縮し、一人ひとりと深く向き合う“出会い”を創出

中途採用、特に採用難易度の高いエンジニア職においては、スピード感と「一人ひとりの可能性を逃さないこと」の両立が至上命題でした。

これまでは、日程調整やリソースの限界から、接点を持てる部署を限定せざるを得ないという構造的な課題がありました。AI面接の導入は、こうした「選考機会の制約」を解消し、より多くの出会いへとつなげていくきっかけになりました。

N.M氏:「AI面接の導入により、面接から評価にかかる工数をおよそ1/3まで圧縮できました。この効率化がもたらした最大の恩恵は、複数の部門が同じ動画を通じて、フラットに候補者を評価できるようになったことです。」

動画での事前確認が可能になったことで選考の幅が広がり、書類選考だけでは出会えなかった方々の内定承諾も生まれています。

また、24時間受験できる仕組みは、候補者の利便性と人事の負担軽減を同時に叶えました。効率化を単なる削減に留めず、双方にとって『間口の広い選考』を実現しています。

今後の展望

データの高度活用で、さらなるマッチング精度向上へ

今後は、蓄積された面接データを分析し、さらなる採用品質の向上を目指しています。

N.M氏: 「AI面接の結果と、入社後の活躍度合いを分析し、より精度の高い採用基準を作っていきたいと考えています。また、AI面接官も日々進化しているので、より候補者の皆様が話しやすく、魅力を引き出せるような『温かみのあるAI』になっていくことを期待しています」

「AI活用」を掲げるバルテスグループ。AIに任せる業務と、人が情熱を注ぐ業務を明確に分けることで、採用活動においても「品質」と「効率」のトータルサポートを実現しています。

導入の背景

採用担当者が1名体制に。外部委託コストと業務負荷が大きな課題

「串カツ田中」をはじめ、複数の飲食ブランドを国内外で展開する株式会社串カツ田中ホールディングス。同社では、事業の成長に伴い、採用活動も活発化している。特に中途採用領域では、採用担当者2名体制で多くの候補者と向き合ってきた。

しかし、担当者の1名が産休・育休に入ったことで状況は一変する。

「中途採用の担当は2名おりますが、1名が2ヶ月ほど前に産休・育休に入りました。採用活動は継続する必要があるため、現在1名に業務が集中しており大変多忙な状況になっております。」と、森山氏は当時の状況を語る。

このリソース不足を補うため、以前から人の手による面接代行サービスを利用していたが、そこにも課題があった。

森山氏:「実際に進めていく中で、コスト面で2つの課題がありました。一つは人件費の問題で、もう一つは当日連絡なくキャンセルとなった場合でも料金が発生してしまうという点です。」

採用活動の効率化とコスト最適化が急務となる中、同社では「会社全体でAIをもっと使っていこう」という方針が掲げられており、採用領域でのAI活用は自然な流れだった。

導入の決め手

「リアルな対話」と「妥当性の高い評価」

AI面接サービスの導入を検討する中で、複数のサービスを比較したという同社。その中で、PeopleXのAI面接サービスは際立っていた。

森山氏:「複数の他社サービスも検討いたしました。その中でPeopleXのAI面接が、対話の自然さという点において最も優れていると感じました。他社様のものですと、実際に試してみると録画形式に近いものも多かったのですが、PeopleX AI面接は話し方も非常にリアルで、その点が最終的な決め手となりました。」

多くのサービスが一方的な録画形式に留まる中、自然な対話が可能な点に驚きを感じたと森山氏は振り返る。そして、導入のもう一つの大きな決め手となったのが、評価レポート機能の質の高さだった。

森山氏:「最も感心したのは、評価機能の精度の高さです。事前に、評価は質問項目に基づいて行われると聞いてましたが、回答の内容はもちろんのこと、目線の動きや視線といった非言語的な情報まで分析し、それらを基に総合的な評価をされている点に大変驚きました。」

この評価の妥当性は、社内でも証明された。実際に複数の社員がAI面接をテストで受けたところ、「妥当だね。すごい。」という声が上がったという。感覚値とAIの評価が一致したことで、信頼性が一気に高まった。

導入後の効果

書類選考から「AI面接選考」へ。見えてきた候補者のリアルな姿

現在、同社では中途採用において、AI面接を「書類選考のような使い方」で活用している。応募者全員にAI面接を案内し、その結果を見てから一次面接に進めるかどうかを判断するフローだ。

森山氏:「書類選考の段階で、履歴書に加えてAI面接の結果を確認できるのが良いですね。履歴書では不足しがちな定性的な情報を、動画やレポートで補えるため、選考の精度が格段に上がると感じます。」

この取り組みにより、書類だけでは見えなかった候補者の側面が見えるようになった。特に、オンラインでのコミュニケーションに慣れているか、新しいツールに抵抗がないかといったITリテラシーを測る上で効果を発揮している。

森山氏:「採用におけるミスマッチを、初期段階で防ぐ効果が非常に高いと感じています。AI面接での評価が高い方は、実際にお会いしても基本的なコミュニケーションに問題がないだろうという安心感があります。書面上では分からない、受け答えの際の些細な違和感などを事前に検知できているのが、その理由だと考えております。」

また、本部採用では、AI面接の動画と評価レポートを直接配属予定の部署に共有している。これにより、人事を介さずに部署の担当者が候補者のイメージを掴むことができ、採用プロセス全体の効率化と連携強化にも繋がっている。

今後の展望

アルバイト採用への展開と、さらなる自動化への期待

今後の展望として、ご担当者様が最も期待を寄せるのが、採用ボリュームの大きいアルバイト領域へのAI面接の活用だ。

森山氏:「採用数が最も多いアルバイトについてはまだ未導入ですが、将来的なコストメリットは非常に大きいと捉えております。採用単価を格段に引き下げられるため、今後、ぜひ前向きに導入を検討していきたい領域です。」

特に新規出店の際には、1店舗あたり30〜40名を目標に採用活動を行うため、面接数は100人近くにのぼることもある。現在の面接代行サービスではコストが大きな負担となっており、AI面接によるコスト削減効果は非常に大きいと見込んでいる。

一方で、アルバイト採用への本格導入に向けては、システム連携による運用の自動化が鍵となると考えている。

応募者情報の自動取り込みや、合否連絡の自動化など、ATSとしての機能拡充にも期待を寄せる。「人がやるべきところじゃないところをいかに効率化していくか」という課題意識のもと、同社の採用DXは、これからも続いていく。