株式会社スーパーホテル 導入事例

まるで人と話しているようなAI面接。株式会社スーパーホテルが選んだ、”心のこもった”採用DXとは。

株式会社スーパーホテル

株式会社スーパーホテル 総務部人事グループ 上田氏
総務部人事グループ 北川氏

導入の背景
採用担当者2名体制で、新卒採用の一次選考対応に限界があり、選考を希望する学生を取りこぼしてしまうケースが多発していた。
導入後の効果
一次選考にかけていた時間が週10時間から2〜3時間へと大幅に削減。日程調整の手間も不要になり、採用担当者が他のコア業務に集中できるようになった。
社名
株式会社スーパーホテル
業種
ホテル・宿泊業
従業員数
101名~300名
エリア
関東

導入の背景

採用担当者2名では回らない。熱意ある学生を逃す一次選考の壁

株式会社スーパーホテルは、「Natural, Organic, Smart」をコンセプトに、国内176店舗、海外1店舗のビジネスホテルを展開する業界のリーディングカンパニーです。同社の採用チームは、2名体制で新卒採用を担当。特に、多くの学生が応募する一次選考の運営が大きな課題となっていました。

上田氏:「イベントにお越しいただいた学生さんは、選考に進みたいという意思表示をしてくれているにもかかわらず、こちらが面接の枠を開けられないことで日程がなかなか合わず、ご縁がなくなってしまうことが結構多かったんです。」

そう語るのは、採用を担当する上田様。学生の熱量が高いうちに選考へ繋げたいものの、2名では物理的に対応できる面接数に限界があり、機会損失が発生していました。「社内で面接官を増やそうかとか、いろいろ調整はした」ものの、根本的な解決は困難でした。そんな八方塞がりの状況で、あるニュースが上田様の目に留まります。

導入の決め手

「一番、人っぽかった」サービス業だからこそ譲れない対話体験の質

上田氏:「ある夕方の番組か何かで、AI面接っていうのが取り上げられていて、それがきっかけでした。こういうものがあるんだ、と。」

AI面接の存在を知った上田様は、すぐに情報収集を開始。3〜4社のサービスを比較検討したと言います。その中で、最終的な決め手となったのは、意外にも「人間味」でした。

上田氏: 「様々比較検討しましたが、一番人間らしく、感情を感じたのがPeopleX AI面接でした。他社のサービスは、人間味が感じられなかったり、人のフォルムすらなかったり。私たちはサービス業なので、面接でも本来そういった心のこもった会話を感じていただくべきだと考えています。それがAI面接という形であっても、一番私たちの思いを体現できるのがPeopleXのサービスだったんです。」

他社のサービスが無機質な印象だったのに対し、PeopleXのAI面接は自然な対話が可能で、「人と話しているような感覚」だったと評価。この質の高い対話体験が、サービス業としての同社の理念とも合致し、導入を決定づけました。

導入後の効果

選考工数が80%減。創出された時間で、より本質的な業務へ

導入後、効果はすぐに現れました。これまで一次選考の対応に週10時間ほどを要していましたが、AI面接に切り替えたことで2〜3時間へと大幅に短縮。約80%もの工数削減に成功したのです。

上田氏:「明らかに一次選考に割いていた時間はなくなりました。これが一番の効果ですね。空いた時間で、学生のフォローや、母集団形成のための動きなど、より本質的な業務に時間を使えるようになりました。」

また、日程調整の煩わしさからの解放も実感していると語ります。

北川氏:「日程調整をせずに学生が自主的に受けてくれるのが大きいです。気づいたら面接が終わっていて、私は自分のタイミングで内容を確認すればいい。時間を全く割いていない感覚です。やりとりが1回で終わらないこともあったので、隠れた効果も大きいですね。」

候補者にとっても、24時間365日いつでも受検できるという利便性は大きなメリットです。採用担当者の負担軽減だけでなく、候補者体験の向上にも繋がり、双方にとってwin-winな状況を生み出しています。

AIはあくまでパートナー。人の目と心を介した採用は変わらない

AI面接と聞くと、「AIが合否を判断するのか」という懸念を持つ人も少なくありません。その点について、上田様は明確に否定します。

上田氏:「AI面接で出てくる点数だけで判断するわけでは決してありません。動画やレポートの内容を見た上で、最終的な合否判定は必ず人の目で行います。エントリーシートだけで判断するより、よっぽど人物理解が深まりますし、公平だと考えています。」

AIはあくまで優秀な面接官の一人であり、パートナーである、というのが同社の考えです。AIが一次面接を担うことで、二次選考以降、人事や現場の社員が、より候補者の内面に踏み込んだ対話をするための時間を確保できるようになりました。

今後の展望

目指すはイベント参加者の40%が一次選考へ。グローバル採用への活用も視野に

現在、同社では会社説明会などのイベントに参加した学生のうち、40%を一次選考に繋げることを目標に掲げています。AI面接の導入により、選考へのハードルが下がったことで、この目標達成への期待も高まっています。

上田氏:「今後は、この新卒採用での成功モデルを、他の採用でも活かそうと考えております。貴社にて新しく日本語能力を点数化するサービスができるとお聞きしました。グローバル採用など他の領域にも展開していきたいと考えています。より多くの候補者と効率的に、かつ質の高いコミュニケーションをとっていくために、AI面接は不可欠なツールです。」

採用プロセス全体の効率化と、候補者一人ひとりとの丁寧なコミュニケーション。一見、トレードオフに見えるこの2つのテーマを、AI面接の導入によって両立させた株式会社スーパーホテル。同社の挑戦は、サービス業における新しい採用の形を提示しています。

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