PeopleXグループ全体での支援実績3,000社以上

ツルハホールディングスとの経営統合を機に、ドラッグストアから「ライフストア」への転換を加速しているウエルシア薬局。同社では、PeopleXのAI面接を導入し、面接対応の均質化と面接工数の削減を実現している。PeopleX AI面接導入の背景と効果について、人事の松岡様、田川様にお話を伺った。

事業概要・担当者の職務

「人生に寄り添うライフストア」へ。地域の安心・安全を担う人材を採用

── はじめに、貴社の事業概要を教えてください。

松岡様:弊社は全国に展開する調剤併設型ドラッグストアです。2025年にツルハホールディングスと経営統合し、以前よりありたい姿として掲げてきた「地域No.1の健康ステーション」に加え、現在は人生に寄り添うサービスを幅広く提供する「ライフストア」への変革を進めています。

例えば、ツルハホールディングスと共同で提供しているプライベートブランド「からだとくらしに、+1(プラスワン)」は、健康や暮らしを支えることを商品開発のコンセプトにしています。また、「Care Capsule(ケアカプセル)」事業では、店舗で管理栄養士によるヘルスケアサポートが受けられるサービスも提供しており、全国の店舗が「プライマリケア(※)」の一端を担うことを目指しています。

※ウエルシア薬局が定義する「プライマリケア」:
困ったときに最初に相談でき、その後も関係が続き、必要な支援につなぎながら、自分なりの健康の向き合い方をつくることを支えること

── お二方の職務領域を教えてください。

松岡様:新卒・キャリア採用の戦略設計から実務まで幅広く担当しています。アウターブランディング・インナーブランディングともに強化して「ウエルシアが好きな人」を増やし、ミスマッチのない採用と定着を目指しています。

田川様:私は新卒採用をメインに、採用企画やイベント設計、SNS運用まで幅広く担当しています。学生さんとの接点づくりを通じてウエルシアの魅力を伝え、入社後の活躍をイメージできる採用活動を目指しています。

ウエルシア薬局松岡様

サービス導入前の課題・導入の背景

面接官による評価基準のばらつきと、採用担当者の重い業務負担が課題だった

── AI面接を導入される前は、どのような課題を抱えていたのでしょうか。

松岡様:弊社ではデータドリブン経営の方針を打ち出しており、採用から育成、処遇はもちろん、社員が定年を迎えるまで一貫したデータで紐づけていきたいという意図があります。しかし、面接は評価者によってどうしても基準にばらつきが生じてしまうため、評価プロセスの標準化が課題でした。

また、特に新卒採用では、ありがたいことに多数の応募をいただきますが、書類選考を通過したすべての方と人事担当者が対面で面接をすると、膨大な時間を要してしまいます。面接日程の調整にも工数がかかり、採用担当者の負担は大きなものでした。

── 調剤薬局の採用ならではの課題もあるのでしょうか。

田川様:はい。調剤併設型店舗の展開を推進していることもあり、現在は薬剤師の採用に力を入れていますが、売り手市場の傾向が強く、選考ステップが多いと候補者が離脱してしまうリスクがあります。採用基準を緩めることなく、自社にマッチした人材を見極めたいですが、選考プロセスが複雑化すれば競合他社に後れを取ってしまいます。このバランスをどう取るべきか、社内で多くの議論がありました。

導入の際の検討プロセスと決め手

「世の中を変えていく未来」を見せてくれる面白さ

── 数あるサービスの中からPeopleXのAI面接を選んだ決め手は何だったのでしょうか。

松岡様:複数社のサービスを比較検討した結果、決め手となったのは面接設計の柔軟性と拡張性です。実は、現在は実装されている「候補者へのフィードバック機能」が導入当初はなかったため、その点は正直迷いました。でも、上長は「自分たちがこの仕事を通じて成長できると思えるサービス」を選んでいいと言ってくれたんです。

検討当時、我々はまだエージェント型AI(Agentic AI)の利活用について深く知っていたわけではありません。それでも、担当の方のお話を伺うなかで、PeopleX社はとても早いスピードで成長・開発を進めており、本気で世の中を変えようとされていることがわかりました。純粋に「これからもっともっと面白くなりそうだ」と感じましたし、この先の変わっていく未来を見せてくれそうな会社と、我々も共に挑戦していきたいと思ったんです。

── 弊社のビジョンに共感いただき、ありがとうございます。

導入の効果

AI面接で「より公平な選考」が実現。経営戦略の変更にもスピーディに対応

── AI面接は、選考フローのどの段階で活用いただいているのでしょうか。

田川様:エリアや職種によっても異なっており、書類選考後にAI面接を行っているケースもあれば、書類選考とAI面接を同じタイミングで行っているケースもあります。

── 導入後、どのような効果がありましたか?

松岡様:我々が最もメリットだと感じているのは、候補者に公平な選考機会を提供できるようになった点です。説明会でも、「私たちは一人ひとりとより公平に向き合うためにAI面接を導入しています」という導入意図を明確に伝え、「黒須ミライさん(※)が皆さんの面接を担当します」と固有名詞で言うようにしています。

※「PeopleX AI面接」のAI面接官

また、当然ながら採用担当者の工数も大幅に削減されていますし、採用方針の変更に柔軟に対応できる点もありがたいと思っています。経営戦略の変更によって採用したい人物像(ペルソナ)が変わることもあります。従来の面接であれば、面接官に対して「こういう人材を採用したい」と伝え、再教育することが必要になりますが、AI面接なら設定を変更するだけで素早く対応できます。

── 学生側の反応はいかがですか。

田川様:学生さんの反応は、現状さまざまです。テクノロジー活用に前向きな学生さんからは、AI面接の合理性を評価する声もありますし、なかには抵抗があるという声もあります。

松岡様:我々としては、引き続き公平に面接するために導入したという意図をしっかり伝えていこうと思っています。また、純粋に「やったことがなくて不安」という方もいらっしゃるので、AI模擬面接を学生さんに練習してもらえるようにしています。

今後の展望

採用から育成・昇格まで、人材データの一気通貫で組織を強くする

── さらにAIの利活用を広げる予定はありますか?

田川様:採用担当のみで推進できることではありませんが、店舗スタッフの1on1などにもAIを活用できたら面白いと思っています。スタッフが悩みや課題をAIに話すことで状況が整理され、それをもとに店長と対話し、スピーディな改善につながるような仕組みが実現できれば理想的です。AIを活用して一人ひとりの変化を早期に把握し、適切なフォローや育成につなげられるようになれば、離職の兆候を早い段階で捉えることにもつながると考えています。結果として、誰もが安心して長く活躍できる店舗づくりを実現していきたいです。

── 将来的には、どのような組織・事業を目指していきたいですか。

田川様:我々採用担当の最終的な目標は、単に「〇人採用する」という数値目標の達成ではなく、社員が定年を迎えるまで幸せに過ごせるようにすることだと考えています。

そのために実現したいのが、採用から教育、昇格に至るまで、一気通貫でつなぐ人材データの活用です。AI面接をはじめとしたテクノロジーを活用しながら、一人ひとりの強みや適性を可視化し、ミスマッチを減らして、それぞれが活躍できる環境づくりにつなげていきたいと考えています。

松岡様:AIは人に代わるものではなく、人がより価値ある仕事に集中するために必要なものです。自分たちが今変わるかどうかで、未来の会社が変わっていくとも思います。将来のことも見据えて新しい技術を積極的に取り入れながら、社員も会社も時代の流れに乗る覚悟が必要だと思います。

「小売業界で最もAIを活用している会社」「小売業界の未来をつくる会社」として挑戦を続けることはもちろん、その挑戦に共感し、一緒に未来をつくってくれる仲間が集まる会社でありたいと思っています。

── ありがとうございました。

ウエルシア薬局インタビュー

導入の背景・ねらい

ベイシアは、創業以来の経営理念「For the Customers(すべてはお客様のために)」のもと、「より良いものをより安く」を追求し、地域に密着した事業活動を展開されています。関東地方を中心に、1都14県に138店舗を展開(2026年2月末現在)。鮮度や品質にこだわった商品の仕入・販売に加え、PB商品の開発、特色ある商品づくりや売場展開に取り組まれています。

さらに、「人をつくって商で文化を創造する」という理念のもと、デジタル技術の活用や人財育成にも注力し、地域社会の持続的な発展を支えています。その中で、人事領域における先進的なAI活用施策の一環として、「PeopleX AI面接」「PeopleX AIロープレ」の2サービスを導入いただくこととなりました。両サービスを通じ、採用時の人財評価から入社後の育成まで、対話型AIの活用による質の向上、業務効率化・標準化をご支援いたします。

「PeopleX AI面接」の導入について

導入にあたっては、数に制限のない自由な設問作成、深掘り質問の詳細設定といった柔軟性を評価いただきました。また、応募者の皆さまが、日程調整不要で24時間365日いつでも面接を実施できること、AI面接官との自然な対話といった体験の質の高さも選定理由となりました。

今後は、コミュニケーション力や主体性など同社にマッチする人財の見極めを強化しながら、採用担当者のリソースをより人ならではのコミュニケーションに傾けられる方針です。

「PeopleX AIロープレ」の導入について

ベイシアでは、人財育成を重要な経営テーマと位置づけ、入社以降の各段階で職位・職責に応じた教育を実施されています。

この度、従業員のスキルアップの早期化、育成の負荷削減・標準化を目指し、本サービスを導入いただきました。AIとの対話の品質、ロールプレイングのシナリオや評価に関する設定の自由度、さらに設定時にAI機能を活用できることによる運用のしやすさを高くご評価いただいての選定です。

まずは店長のマネジメント力強化に向けて利用を開始され、店長のコミュニケーションスキルの定量的な測定・可視化に取り組まれます。今後は、現場で成果を上げる店長のスキル要素をロープレシナリオに反映し、組織全体への展開を図ることもご検討いただいています。さらに、接客や社外対応など、さまざまなシーンへ活用の幅を広げていくことも視野に入れられています。当社は、こうした取組を通じて、同社の人財育成施策における本サービスの定着をご支援してまいります。

ご担当者様からのコメント

株式会社ベイシア 人事本部 役員待遇本部長 割石 正紀 様

受け継いできた「人を大切にする」という信念を、テクノロジーの力で次の時代へ

ベイシアは創業以来、「人をつくって商で文化を創造する」という経営理念のもと、社員一人ひとりを大切にし、その成長を支えることを経営の根幹に据えてまいりました。時代やお客様のニーズが移り変わり、私たちが手にするツールや運営の在り方が変化しても、「人を大切にする」という想いそのものは、これまでも、これからも変わることはありません。

今回の「PeopleX AI面接」「PeopleX AIロープレ」の導入は、こうした不変の想いを、新しい時代の手段でより確かなものとするための一歩です。AI面接では24時間365日、応募者の皆さまが落ち着いて自分らしさを表現できる環境を整え、AIロープレでは社員一人ひとりが自分のペースで実践的な学びを積み重ねられるようにする。いずれも、効率化だけを目的としたものではありません。応募者の皆さま、そして社員一人ひとりの「体験の質」をこれまで以上に高めていくことを、何よりも大切にしたいと考えています。

AIはあくまでツールであり、人と人をつなぐ営みの主役は、これからも「人」です。テクノロジーを丁寧に使いこなしながら、応募者の皆さまや社員の声に耳を傾け、一人ひとりに寄り添うHRの在り方を追求していく。これは、「絶えず挑戦する(Beisia is Dedicated to Challenge)」というベイシアのDNAそのものでもあります。お客様へのサービス品質向上の源泉は、社員一人ひとりの成長と納得感にあると考えています。その確信のもと、これからも変化を恐れず、新しい一歩を踏み出してまいります。

※2026年5月28日 PeopleXプレスリリース「ベイシア、PeopleXの対話型AIサービス「PeopleX AI面接」「PeopleX AIロープレ」を導入」より抜粋

全国に多数の店舗を展開するイトーヨーカ堂は、新卒採用の一次選考として「PeopleX AI面接」を導入した。大企業の多くが抱える「膨大な応募数への対応」や「選考・評価の公平性」といった課題に対し、AI面接はどのように貢献したのか。人事労務部 マネジャーの倉持 裕美様にお話を伺った。

※本記事は、「PeopleX HR Momentum 2026 Summer」(2026年6月3日開催)のセッション「イトーヨーカ堂社が語るAI面接活用の最前線」の配信内容を再構成したものです。

新卒採用の選考フロー

一次選考を100% 「AI面接」に置き換え

砂田:本日は、イトーヨーカ堂の倉持様に「AI面接の最前線」についてお話を伺います。まずは自己紹介をお願いします。

倉持様:私は店舗の担当者としてキャリアをスタートし、その後マーチャンダイザー、商品開発、社員教育を経て、現在は採用を担当しています。さまざまな職務の経験を踏まえ、これから入社を希望される学生の皆さんにイトーヨーカ堂の仕事を伝えています。

砂田:ありがとうございます。貴社の現在の新卒採用の選考フローを教えてください。

倉持様:最初にデジタル履歴書を提出いただき、一次選考としてAI面接をご案内しています。AI面接合格者にはSPIの適性検査へ進んでいただき、両方の選考を通過した方に最終選考(対面面接)をご案内するというフローです。以前は一次選考をZoomで行っていましたが、現在は100%AI面接に置き換えています。

なお、最終選考前に別途オンライン面談で対面面接のポイントをアドバイスしているほか、最終選考合格者には私が1対1でフォロー面談を実施しています。

導入の背景と課題

面接にかかる膨大な工数と、人が介在することによる評価のばらつき

砂田:AI面接を導入された背景や、導入前の課題を教えてください。

倉持様:導入前は、面接の調整に膨大な時間がかかっていました。例えば、一次選考を行うにあたっては、学生さんはもちろん、面接官を担当する数十名の社員たちとスケジュールを調整する必要があり、細かなやり取りに工数がかかっていたんです。採用市場の早期化によって次年度の採用準備と並行して動く必要もあり、人員が限られるなかで効率化と生産性の向上が急務でした。

また、人が面接するとどうしても評価のばらつきが生じます。小売業界は特に採用数不足に陥っていることもあり、評価基準の境界線にいる応募者に対して合格寄りの判断になり、入社後のミスマッチや早期離職につながるケースもあり得ます。そのほかにも、面接官によって評価表への記録の仕方が異なり、共有される情報量に違いが生じるなど、人が介在するからこその課題がありました。

導入の決め手

学生にとっての「話しやすさ」を重視

砂田:複数のAI面接サービスがある中で、当社を選んでいただいた理由をお聞かせください。

倉持様:複数社比較検討したなかでの決め手は、面接官アバターの「当たりの柔らかさ」です。AI面接官が相手だからこそ、学生さんが話しやすいことが重要だと考えました。御社の面接官アバターは、言葉遣いや目線、頷き方などの振る舞いも丁寧で違和感が少なく、好印象を持ちました。

砂田:ありがとうございます。AI面接導入にあたり、社内の反応はいかがでしたか。

倉持様:リアル店舗を持つ当社は対面を重視する文化があり、なかには「AI面接ではきちんと学生に向き合えないのでは」という声もありました。
対面面接かAI面接かを学生さんに選んでいただく運用も可能と伺ったのですが、運用が複雑になると考え、100%AI面接に振り切ることにしました。

導入後の効果

より「深く向き合う」最終選考へ。工数も大幅に減少

砂田:AI面接に置き換えたことにより、選考移行率への影響はありましたか。

倉持様:想像していた以上にAI面接の受験率は高く、AI面接まで進んだ方の最終選考辞退率は低い傾向にあります。期待以上の効果ですね。また、人が選考する機会は1回に減りましたが、そのぶん学生さんも「この機会に社員としっかり話したい」という気持ちを強く持ってくださるようで、最終選考は密度の高い対話を実現できています。

砂田:採用担当の業務面については、どのような変化がありましたか。

倉持様:AI面接の導入によって24時間受付が可能になり、結果確認も好きな時間にまとめてできるため、工数が大幅に減少しました。選考結果連絡も早まり、学生さんに対してより誠実な対応ができるようになったとも感じます。

また、最終面接官はAI面接の要約を事前に読み込んでいるため、重複質問が減って学生さんの満足度が上がっています。面接官の意欲も向上し、「面接でさらに深掘りしたい」という姿勢が強まりました。

文字起こしの精度の高さやポイントをつかみやすい要約は、社内でも「わかりやすい」と大絶賛です。録画で学生さんの話し方や声、表情なども把握できるため、これまで評価表からは見えなかった情報も共有可能になったこともありがたいですね。

砂田:ありがとうございます。AI面接の評価の精度や、学生・社内の反応についてはいかがですか。

倉持様:導入当初は適切に評価されるのか心配していましたが、利用していくにつれて評価の点数と人物像の一致度が高まり、納得感があります。

学生さんには、最終選考で必ずAI面接の感想を聞いているのですが、「想像以上に深掘りされた」「自分のことを十分に話せた」「AIはすごい」などの好意的な声が多いですね。

社内では導入にあたって懸念の声もありましたが、わかりやすく詳細な記録が共有されることで、むしろ一人ひとりにより深く向き合える状態が生まれていると評判です。AI面接のデータは、入社後の配置検討の参考情報としても活用しているんです。

今後の活用方針とサービスへの期待

中途採用への拡大の可能性&さらなる進化への期待

砂田:今後のAI面接の活用方針や、当社に期待することがあればお願いします。

倉持様:現在、中途採用ではAI面接を実施していませんが、就業中の方にとって時間・場所の制約が少ないAI面接は有効だと考えています。また、AI面接を利用するなかで、日々質問の深さやスコア精度が進化していることを実感しています。今後も、さらなる進化を期待しています。

砂田:貴重なご意見をありがとうございます。最後に、AI面接の導入を検討されている採用担当の方へのメッセージをお願いします。

倉持様:AI面接を思い切って検討・導入したことで、当社では採用担当の大幅な工数減少や学生さんへの面接内容・対応の質向上につながりました。やってみなければ想像できない部分も多いので、迷っている方は、まずは体験することをおすすめします。

砂田:ありがとうございました。